躁うつ病(気分障害、双極性障害)の辛さは言うだけではなくて「お願い」してみる
躁うつ病(気分障害)の人はうつ状態でも躁状態でも本当に辛いと思います。
そして、その“辛さを完全に理解してくれる人”はいないかもしれませんが、“病気であることを理解してくれる人”はいると思います。
それが家族であっても友人であってもよいですが、その辛さを分かって欲しいと思うときもあると思うので、今回は私の考えを踏まえたお話です。
- 躁うつ病(気分障害)は辛いから周りに理解して欲しいのは当たり前
- 辛いのを話して押し付けるのではなく“伝える”
- 無理にお話をしなくてもよい
- 伝えるというのは難しくない
- 伝えて理解してもらい、どちらもよい関係を
躁うつ病(気分障害)は辛いから周りに理解して欲しいのは当たり前
うつ状態や躁状態のどちらもやってくる躁うつ病(気分障害、双極性障害)。
私も患っている病気ですが、本当に辛いものです。
そして、これを1人でどうにかするには非常に難しく、1人でどうにかなるものではありません。
極論になってしまいますが、家族という人がいなくても、友人という人がいなくても、お医者さんとは関わっていくことになるでしょう。
そして、病気のことを理解してくれる人が欲しいと思うのが当然ではないでしょうか。
もし、今現在躁うつ病(気分障害、双極性障害)のことを理解してくれる人がいないという人も必ず理解してくれる人はいます。
私の場合は元々実家にいましたので、母親は病気に関して理解がある人でした。
それに加えて近所ではうつ病から仕事復帰することができた子供を持っていたおばさんがいたので近所でもそれほど辛い目に合いませんでした。
もちろん、近所付き合いというのは厳しかったので特に何もしませんでしたが……。
そして、現在は結婚をしており、妻もまた私の病気の理解者の1人です。
飼っている紅羽は……きっと理解してくれていないでしょう。(笑)
では、どうやって分かってもらうのか、ということです。
私はただ話して分かってもらう、というのは相手へと押し付けになってしまうのではないか、と私は考えています。
辛いのを話して押し付けるのではなく“伝える”
自分の病気である躁うつ病(気分障害、双極性障害)を理解してもらうのは、お医者さん以外には話をしなくてはいけません。
躁うつ病でなくても、うつ病であったり躁病の人も理解してもらうには同じ方法をとる必要があります。
家族の場合は掛かっている主治医の先生のところへ一緒に行って話をしてもらう、という方法も取れると思います。
しかし、主治医の先生は本当に細かい部分までは分かっていません。
もちろん、診察のときに事細かくお話をしていれば違うかもしれませんが、そこまで詳細にお話をしている人も少ないのではないでしょうか。
私もその1人で、調子が悪かったときは、そのきっかけであったり、そのきっかけの予測などをお話するくらいで、日記をつけるのかのようにお話はしません。
そして、自分の辛さを分かってもらうためにいざお話をするとします。
きっと中には「何で分かってくれないんだ!」と強い言いかたになってしまう人もいるかもしれません。
しかし、それは理解してもらうのではなく押し付けになってしまっているのではないでしょうか。
1度のお話で理解ができるのであれば、正直世界みんな友達です。(笑)
何度もお話をして、自分の辛さを伝えていくことが大切だと思います。
無理にお話をしなくてもよい
お話をするときに「何で分かってくれないんだ!」「やっぱり分かってくれない……」と思ってしまうときは、調子が悪いときです。
「理解してくれ!」というときは躁状態。
「やっぱり理解してくれない……」というときはうつ状態。
こういったときがほとんどだと思います。
自分が調子が悪いときは無理にお話をしなくてもよいと思います。
調子が悪いときは何を話して良いのか分からないときもあるでしょうし、更に調子が悪くなる可能性もあります。
今日は調子がよいかも、というときにお話をするときちんと伝えることができるかもしれません。
何をするにしても無理をするのはいけませんので、自分が少しでもおかしいと思ったら次の機会にしてみるとよいでしょう。
伝えるというのは難しくない
では、伝えるというのはどういうことなのか。
そんなこと言われても難しい、と思う人も多いと思います。
伝えるというのは、相手へ受け取ってもらうことです。
例えば私は季節うつになるときがあるので、これを伝えるとします。
「天気が悪かったりすると調子悪くなるからね」
この話しかただと言うだけ言って終わりです。
そして、言いかたが少し強い印象にになってしまうのが気になるのではないでしょうか。
「天気が悪かったりすると調子が悪くなるときがあるから、そういうときはお願い」
こうやってこっちから一方的に言うのではなくて「こういうときがあるからお願い」と言うと言葉も柔らかくなります。
一番よいのは会話をすることなので、もしそういった時間が取れるときはしっかりと話し合ってみるのもよいかもしれません。
伝えて理解してもらい、どちらもよい関係を
相手に理解してもらう、というのは正直難しいです。
しかし、断定的な言いかたをするとそれは強い言いかたになってしまったり、命令になってしまう可能性があります。
そうなると、自分の精神的にもよくないですし、相手もやはりよい気分ではありません。
自分がやられたらどうか、と考えてみるのがよいですが、それが難しいときもあるのも確かです。
調子が悪かったりするときにも伝える必要が出てくる場合もあるので、その時はお願いをしてみることを意識してみるとよいかもしれません。
言いかた1つで関係というものはよくなると思いますし、こちらからも伝えやすくなるのではないかと思います。