気分障害(躁うつ病)という病気
ここでは気分障害(躁うつ病)とはどういったものなのか、私がどのくらいの症状なのか、気分障害になった経緯などをご紹介していきます。
気分障害(躁うつ病)という病気とは?
気分障害(きぶんしょうがい、英: mood disorder)は、気分に関する障害を持つ精神疾患の一群である。世界保健機関の『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』第10版(ICD-10)においては、カッコして感情障害(かんじょうしょうがい)と記述される[1]。
ある程度の期間にわたって持続する気分(感情)の変調により、苦痛を感じたり、日常生活に著しい支障をきたしたりする状態のことをいう。うつ病と双極性障害など広範囲な精神的疾病がこの名称にあてはまる。
精神疾患の主要な分類法であるICD-10とDSM-IVの両者において用いられている語であり、この2者間で細かい分類の仕方は異なるものの含まれる概念はほぼ同一である。
ウィキペディアからの引用となりますが、正直難しすぎて何を言っているのか分からないのは私だけじゃないと思います(笑)
簡単に言えばうつ状態である憂鬱な気持ちと躁状態である元気な時が交互にあるということです。
ただ、それだけだと病気ではない人も元気なときもあるし、元気が出ないなーという日もあります。
自分の中で病気ではない人と気分障害の人との違いは憂鬱な気分と元気な時の振れ幅が病気ではない人よりも激しすぎる、と解釈しています。
うつ状態のときは言葉通りにうつ病の人に似ていて、何もしたくない、お腹もすかない、眠くないetc…といった憂鬱な状態。
躁状態は「何でもできる! ひゃっはー!」くらいの絶好調すぎる状態になり、暴力的になる人もいるそうです。
現在通っている病院の先生が仰っていましたが、気分障害の人はうつ病の人よりはうつ状態が重くないとのこと。
私もうつ病の方の闘病生活をブログにしている人の記事を読んだことがありますが、布団から動かず、ご飯も食べたくない、死にたいと考え続ける――といった人も実際にいます。
しかし、私は普通の生活は出来なくてもそこまでのうつ状態にはなったことはありませんでした。
わんすりゃーの症状
現在では薬を飲むことで症状は抑えられていますが、うつ状態である調子が悪いときは何もしたくなくなります。
何かを食べたり飲んだりといった命に関わることやその場でできることはやりますが、本当に何もしたくなくなるのです。
現在はやろうと思えばできますが、それがすごい負担となり悪循環に陥ります。
感情障害ですので躁状態もあるのですが、薬のお陰か普通の人よりも若干機嫌が良い感じになります。
若干というのは主観なので、正直ただ調子が良いだけなのかもしれません(笑)
気分障害が一番重く、現在よりも薬を服用していたとき、うつ状態のときはその場から動きたくないのでソファから動かず、PCやゲームをしたり、睡眠障害で眠くならず睡眠導入剤を飲んでそのままソファで寝る――という生活でした。
逆に躁状態になると「今なら何でもできる!」と1度仕事に復帰しようとして思い切り調子を落とし、家族や親族に迷惑をかけて失敗した経験があります。
薬は現在も飲んでいますが最初よりも減っていて、朝晩に1錠ずつと寝る前に1錠。
寝る前に飲む薬の副作用がないと眠くならないのは少し厳しいですが、最初よりも十分に良くなりました。
気分障害(躁うつ病)になった経緯
やっぱり病気だった
現在私は結婚をして他県へと移り住んでいますが、元々は地元である群馬県にいました。
若い時に東京に行き、地元に戻るという見事なUターンをした経緯を持っています。
親戚の家が旅館だったこともあり、そこを手伝っていく内に再び東京へ行って仕事をしたいと考えていました。
そして、就職活動をしていて最終面接までいき、非常に良い雰囲気で終わったので「これはいける!」と思っていました。
オチが見えるようですが、落ちました(笑)
しかし、当時の私は自信満々であり落ちたことで非常に落ち込み、何もする気がなくなってしまいます。
人付き合いも嫌になり、誰にも会いたくなくなってしまいました。
友人に相談したところ「1度精神科か心療内科に行った方がいい」と言われたので、重い体をどうにか動かして病院へ。
「典型的なうつ病です。辛かったですね」
最初に病院にいった時の診断結果はうつ病でした。
しかし、辛かったですねという言葉で何だか救われたのを覚えています。
気分障害(躁うつ病)と診断されるまで
うつ病との診断を受けた私は病院に通いつつ、お薬をもらって療養をしていました。
すると、だんだん調子が良くなり「今なら仕事ができる!」という気持ちになります。
そして、親戚の旅館でまた働かせてもらえるように話をしにいき、私の調子を見ながら働くことになりました。
しかし、これは失敗でした。
1日働くだけで精神が思い切り消耗し、2日目には働くことさえもきつく、動くことさえも厳しくなってしまいます。
そして、再びうつ状態へと逆戻り。
母親に親戚の家に話をしてもらい再び休むことになりました。
母親とも話をして、働くのは「本当に調子が良くなったときだけにしよう」ということに決めます。
しかし、母親には言いませんでしたが私はまた誰かに迷惑をかけてしまうのではないかという気持ちが芽生えてしまいます。
PCでネットやネットゲームをして、TVゲームなどをしながら自分のペースでゆっくりと休む生活。
通院をしながら1年くらい経った時でした。
「違う病院に行ってみよう」と母親が言ったのです。
調子が良いとき、調子が悪いときが交互に来ることは分かっていましたが、うつ病と診断されていたので自分ではうつ病と思っていました。
しかし、母親は一向に良くならない私を見て、知り合いから聞いた病院に試しに行ってみようと思ったようです。
私自身あまりこだわりがないというか(病気のせいかもしれません)、特に断る理由もなかったので母親が聞いたという病院に予約をして高速道路を使い1時間以上をかけて向かいました。
その病院へ行って初めて先生に調子が良いときと悪いときが交互に来るという話をしました。
ライターとして働き始めるまで
気分障害として診断を受けてからの薬を飲み続け、調子のアップダウンが激しいのが収まっていきました。
気分障害の人が飲む薬は急激に良くなるわけではなく、徐々に良くなり気付くと良くなっているものだと先生に教えてもらいました。
ただ、夜は眠れなかったので睡眠導入剤(最初飲んでいたものよりは弱いものですが)はこの時はまだ飲み続けています。
自分でも調子が良くなったかもしれない、と考えたときに親に頼らず自分自身のお金でゲームを買いたいと思い始めました。
その目的がゲームというのが自分らしいなと今でも思います(笑)
元々というよりも、東京にいたときはバイトで飲食店、就職をして営業の仕事をしていたり、地元では旅館と人と関わる仕事をしたことがあり、合っていると言われたこともあります。
しかし、私は人に気を使いすぎるあまりに疲れてしまい、溜めこみ爆発してしまうことがよくありました。
こういった性格も病気になった原因なのかもしれません。
東京ではその他に文章を執筆したり、編集の仕事もしていた経験もあります。
というよりも、元々はゲームのシナリオが執筆したいと思っていたのですが気付けばゲームの攻略本のレイアウトや文章の執筆、雑誌のゲーム紹介記事を執筆しました(笑)
しかし、文章を書くことは好きだったので趣味で小説を書いていました。
文章の仕事であればできるかもしれないと考えたのですが、どういったところからお仕事をもらうのかというのが当時何も分かっておらず、どうすることもできません。
そんな気持ちがありつつも何もできなかった当時ボーっとニコニコ動画を見ていたときに広告で見つけたのがPBW(プレイバイウェブ)のゲームマスター募集でした。
PBWというのは多人数同時参加型ゲームの1つです。
簡単に言えば「村にドラゴンを倒してほしい」というシナリオがあった場合にプレイヤーが何をするかを考え(例:村人の避難誘導、ドラゴンに攻撃etc…)、ゲームマスターがプレイヤーの行動の合否を決めて結果を小説にするというものです。
小説を書きたいという気持ちは強かったのですが、初めてのことで応募するのに非常に勇気が必要だったのを覚えています。
その後にトライアルがあり、合格をしてゲームマスターとして執筆ができるようになりました。
そして、自分で少しでもお金を稼げるようになったことで自分自身のお金でゲームを買えるようになりました。
そして、現在
ゲームマスターとしてのお仕事をしながら、TVゲームやネットゲームをしつつ、無理のない生活を送る日々。
そして、ネットゲームで知り合ったのが現在の妻です。
結婚をする前から精神病を持っているという話をしたのですが、結婚の話が出てから気分障害について詳しい話をしました。
すると妻は色々調べて障害者年金や障害者手帳のことなどを教えてくれ、私の事を理解しようとしてくれていることが本当に嬉しかったです。
それと同時に本当は自分が知らないといけないことだったんだよなぁと申し訳ない気持ちになったことも覚えています。
結局私が若いときに年金をきちんと払っていない時期もあったせいで障害者年金はもらえませんでしたが、障害者手帳3級をもらうことができました。
現在はクラウドソーシングというものがあると障害者支援のところで教えてもらい、クラウドソーシングとゲームマスターのお仕事をどちらもしています。
そして、結婚をするに当たって自由である私が地元である群馬から引っ越し、病気について理解をしてくれている妻と可愛いペットの犬とで暮らしています。
まとめ:認める事と環境は大切
気分障害という病気や、私自身の症状、そして現在何をしているのかをご紹介させていただきました。
うつ病の人よりうつ状態が軽いのであれば大丈夫なんじゃ?と思う人もいるかもしれません。
しかし、多少軽いというだけで辛い事には変わりありません。
そして、躁状態のときは絶好調すぎるあまり人に迷惑をかけてしまう危険性まであります。
そのため、自分の判断で薬を飲むのをやめたりしてはいけません。
私は自分は病気だというのをすぐに認めて病院にいったり、母親や親戚、そして妻が理解をしてくれた環境があったのが大きかったと思います。
調子がいつもと違う、病気かもしれないという想いはあっても、病気かの判断は自分ですることはできません。
そのときは病院に行ってみるのが良いのですが、1人ではなく親や配偶者といった家族と一緒に病院へ行く事をおすすめします。
自分だけではなく家族といくことで、理解に繋がるのではないかなと思います。
そして、病気だった場合はその病気について自分で知ることで何をしたら良いか見つけられるかもしれません。