気持ちは分からないけど、辛さは分かる
よく漫画やアニメ、ドラマなどを見ているとある台詞が「私の気持ちはわからない!」というものがあります。
それに対して「分かる」「分からない」というものに続きます。
今回はそういった理解の部分のお話をしていきます。
同じ経験をしていても気持ちは分からないという考え方
このことは調子が悪いときに少し考えたことなので、ネガティブな部分が入るかもしれませんがご了承ください。
結論から言ってしまえば、私はどんなことがあっても人の気持ちが分かるとは思っていません。
例えそれが同じ経験をしていたとしても、気持ちが分かると軽々言うものではないのではないかな、と思っています。
私はお医者さんでも何でもない素人ですので、個人の考え方になります。
ただ、気分障害(躁うつ病)の患者の1人としてお話していきますので、もしかしたら参考になる部分があるかもしれません。
そして、気持ちが分からないと思ったのは、同じ経験をしていても全く同じ境遇ではないからです。
流れとして同じかもしれませんが、状況が全て一致することはほとんどないと思います。
0か100しかないのか、と極端な話になってしまいますが……やはり気持ちの面では100%理解してあげられないと中途半端な気がするからです。
ただ、100%理解してあげられないというだけで、ある程度の気持ちは理解することができます。
相談を受けた場合は言葉にしないだけで、想像力であったり経験を踏まえて話をすることはできるかもしれません。
気持ちは分からなくても辛さは分かる
ここまでのお話で同じ気分障害の人の気持ちを私は100%理解するのは難しいです。
多分このブログを読んでいる人の中でも、全て一緒という人はいないのではないでしょうか。
しかし、気持ちは分からなくても、その辛さを理解してあげることはできると思っています。
気持ちと辛さはどう違うんだ、と言われると困ってしまいます。(笑)
うつ状態のときに全てに対して億劫になる、動きたくない、何もする気が起きないといった辛さ。
躁状態のときにやる気がありすぎてエネルギーを使いすぎてしまうこと。
これらに関しては気持ちというよりも、症状というものになるのではないでしょうか。
症状に関していうのであれば、私は気分障害ですので、同じ気分障害を持つ人と同じになります。
なので、症状に関しての辛さなら100%理解してあげられると思っています。
どちらもあるのは気分障害(躁うつ病)であるからこそ、理解することができると思っています。
逆にうつ病の人の辛さも分かりますし、躁病の人に関しても分かると思います。
気分障害だけが特別というわけではなく、どちらもあるから分かるのではないかという考えです。
同じ辛さを感じている人間はここにもいる
もし、気分障害(躁うつ病)であったり、うつ病、躁病と診断されてこのブログにたどり着いたのであれば安心してください。
どういう境遇で病気になったのか、その気持ちを全て理解してあげることはできないかもしれません。
それでも、その辛さを理解してあげることはできると思います。
その辛さを持っているのは自分だけではなく、同じ症状を持つ人たちであれば理解することができます。
気分障害ではなくても、同じ病気である人と知り合いになれたのであればその辛さを聞いてもらうのもよいのではないでしょうか。
1つだけいえるのは、その辛さを持っているのは自分だけではないので、独りぼっちではありません。
気持ちは分からないかもしれませんが、その辛さが分かると考えたのはこういったことからです。