気分障害(躁うつ病)のうつ状態のときはどう接したらよいのか【家族編】
私は気分障害(躁うつ病)を患っていますが、結婚をして家族がいます。
それまでも実家で暮らしており、家族と一緒に暮らしていました。
今回はうつ状態のときの私を踏まえて、うつ状態の人とどう付き合えばよいのかご紹介させていただきます。
家族としてうつ状態の人との付き合い方
このブログでも何度かうつ状態に関してご紹介させていただきましたが、それまでは病気である本人に関してのご紹介でした。
今回は距離の近い家族に向けてのものになります。
私も気分障害(躁うつ病)ですが、1人で暮らしているわけではなく妻と犬と暮らしています。
結婚をする前も実家で暮らしていたので、家族との付き合いはありました。
私はお医者さんではないので、医学的なことは分かりません。
しかし、私がうつ状態のときにして欲しいことをご紹介します。
ただ、理解して欲しいのが私たちは好きでうつ状態になっているわけではないですし、自分でコントロールしてうつ状態になるわけではありません。
これを知ることで、現在うつ病や気分障害(躁うつ病)の家族がいるという人の参考になればと思います。
いつも通りに接する
うつ状態になると誰とも接したくない、喋りたくないetc…と人間関係もまた億劫になってきます。
もちろん、私もうつ状態のときはそうでしたが、家族だけは例外な部分はありました。
ただ、家族がうつ状態だとどう接して良いのか分からないという人も多いと思います。
「何もしたくなくなるのであれば、あまり話し掛けたりしないほうがいいのかな?」
「何かして欲しいかもしれないから、色々聞いてあげよう」
「できないのであれば、あれもこれもしてあげたほうがいいかも」
と、色々気遣って考えてしまうかもしれません。
しかし、家族が逆に気を使いすぎてしまうと、それが本人にも伝わります。
それだけではなくて、気を使い過ぎて疲れてしまい自分が病気に――なんていうことも。
部屋から出てこない、というのであればわざわざ何かしてあげる必要はありません。(限度はあります)
一緒に過ごしている時間のときはいつも通り接してあげてください。
それが本人にとって一番気が楽だと感じているはずです。
「頑張れ」は禁句
うつ病の人に「頑張れ」というのはいけないこと、というのは最近知れ渡っていますが、やはり知らない人もいると思いますので入れてみました。
どうして「頑張れ」という言葉を言ってはいけないのか。
他の人とは違うかもしれませんが、私の中にはいくつかの理由があります。
まだ自分は頑張れていないのかもしれない。
どこまで頑張ればいいのだろうか。
頑張れない自分はいらない存在だ。
と、うつ状態のときはどこまでもネガティブな考えに陥ってしまいます。
私の個人的な意見としては、頑張っている人に「頑張れ」というのは酷な話ではないかと考えています。
ちなみに小学生の時にあったマラソン大会で「頑張れ」という応援に「頑張ってんだよ! うるさいな!」とキレたことがありました(笑)
うつ状態の人に対しての「頑張れ」という言葉は武器であり、相手を傷つける言葉になってしまいます。
もちろん、うつ状態のときではなくても言わない方がよいと思います。
何がきっかけで調子が悪くなり、うつ状態になるかは分からないからです。
漠然とした「大丈夫」は危険
よく何か悪いことがあったときに「大丈夫だよ」と声を掛けることは多いと思います。
ただ、私の場合だけなのか、それとも他の気分障害(躁うつ病)の人やうつ病の人もそうなのかは分からないですが、漠然と「大丈夫」と言われると不安になります。
何が大丈夫だったんだろうか。
これで本当に大丈夫なんだろうか。
などなど、やはりこれもぐるぐるとネガティブな思考に入ってしまいます。
もし、「大丈夫」という言葉をかけてあげるのであれば具体的に言ってあげるとよいと思います。
例えばうつ状態であることで迷惑をかけてしまっていると考えている場合に「迷惑になってないよ、大丈夫」という言葉だとかえって不安になります。
「~だから、大丈夫」と、理由を伝えて「大丈夫」と伝えると、本人も納得できますし、安心ができます。
話をしやすい環境にしてあげる
うつ状態のときには家族に対しても申し訳ない気持ちになってしまい、自分がどうして欲しいかという要求などを話したりできないことが多いです。
私もうつ状態になったときはできることが少なくなり、妻に対して申し訳ない気持ちが大きくなってしまいます。
逆に気を使ってしまう部分があるのかもしれません。
いつも通りに接するということにも繋がるかもしれませんが、相手が話しやすい環境にしてあげることで楽にさせてあげられるのではないでしょうか。
もちろん、話すのは苦手だという人もいますので、この辺りは難しいかもしれません。
相手に対して気を使いすぎるのもいけないというのは話しましたが、一言「何かして欲しいことはある?」と聞いてあげるだけでもよいと思います。
家族が元気がないとき、落ち込んでいるとき「どうしたの? 大丈夫?」と一言声をかけることはあると思います。
気を使いすぎてあれもこれも、はいけませんが、これは家族として普通の気遣いだと思います。
一言があるだけでも話しやすくなると思いますので、ぜひそういった環境を作ってあげてください。
まとめ:大変かもしれませんが、見守ってあげてください
私が患っている気分障害(躁うつ病)やうつ病の人もそうですが、自分が好きでうつ状態になっているわけではありません。
正直言えば、相手をするのは非常にめんどくさいことだと思います。
しかし、自分ではどうすることもできないのがうつ状態です。
もし、家族がうつ状態になってしまった場合はいつも通りに支えてあげてください。
家族に気分障害(躁うつ病)やうつ病の人がいるというだけでも負担になると思います。
しかし、いつも通りに接するだけで自分の負担もできる限り減らすことができるのではないでしょうか。
上手く折り合いをつけて見守ってもらえればと思います。