気分障害(躁うつ病)の躁状態のときに家族はどう接したらよい?一歩引いてみるのも大切
気分障害(躁うつ病)の人がうつ状態のときに家族がどう接したらよいのか、というのを以前にご紹介しました。
今回は躁状態のときに私がどうして欲しいのか、というのを踏まえて接し方をご紹介していきます。
こちらは私自身の意見になりますので、注意してください。
家族として躁状態の人との付き合い方
躁状態というのは気分障害(躁うつ病)でダウンがうつ状態だとすると、アップ状態と言えます。
躁状態というのは簡単に言ってしまえば絶好調を超えた絶好調状態。
自分は「強靭!無敵!最強!」と本気で考えており、症状が酷い人の場合には攻撃的になり、家族に暴力を振るってしまう人もいるようです。
私は今薬を飲んでいて安定しているので、ここまでの症状は出ません。
ただ、調子がよすぎるときがありますので、そのときは躁状態のときにしていることを実践しています。
では、気分障害(躁うつ病)や躁病を患っている家族とはどのように接したらよいのでしょうか。
一緒に病院にいって、主治医の先生から聞くことが一番かもしれません。
ここでは、私が躁状態のときにどうして欲しいのかを踏まえて、どう接していいか分からないという人のためにご紹介していきます。
様子を窺うのが大切
躁状態と言ってもどのくらいの躁状態なのか、というのも大切です。
テンションが高すぎる状態なのか。
上限を振り切っていて暴力的になっているのか。
上機嫌なだけなのか。
毎回同じ症状ではないので、見極めるのも大変かもしれません。
そのため、まずは今はどのくらいの状態なのか様子を見てみるのがよいと思います。
普通に世間話をしてみてもよいと思いますし、何かやっているところを見てみるといった方法でもよいと思います。
気分障害(躁うつ病)や躁病である家族が、どのくらいの症状なのか知ることで、対応の仕方が分かってくると思います。
今では薬を飲んで安定しているので、私は自分がどのくらいの症状なのかが分かっています。
しかし、治療を始めた当初はそういったことも分からず、自分がどのくらいにいるのかというのを把握できませんでした。
家族に「自分はこういう症状だよ!」と伝えられればよいのかもしれませんが、そうはいかないのが病気です。
少し離れた形で見守る
様子を見ていて家族の躁状態が少し激しい状態の場合は、少し離れた形で見守るとよいと思います。
私が躁状態が少し激しかったときのことを考えると、それがよいのかもしれないと思ったからです。
少し離れた形といっても物理的にではなく、心の距離的に少し離れるというものです。
家族だから、と躁状態の人に寄り添いすぎると、その気持ちに引っ張られてしまう可能性があります。
その場合は病気ではない自分自身もまたエネルギーをいつもよりも消費してしまい、疲労感がすごいことになるかもしれません。
躁状態の私は何もしなくても心の距離を詰めようとしていましたので、逆に引いたくらいが丁度よいのではないかと思います。
身の危険を感じたら離れる
私が躁状態のときはこういった症状は出なかったのですが、暴力的な躁状態になる方もいます。
その場合は身の危険を感じると思いますので、すぐに距離を取るようにしましょう。
心の距離もそうですが、近い場所にいすぎると巻き込まれる可能性があります。
もちろん、他の人に迷惑をかけないように家族が見守らなければいけませんが、自分が怪我をしたら元も子もありません。
同じ家にいながらも、躁状態の家族と接するときは、相手が現在いる場所を把握しながら、呼ばれた場合のみに応じることだと思います。
呼ばれた先で暴力を振るわれてしまう可能性がないとも言えません。
しかし、近すぎる距離は病気の家族や、接する自分のも危険な距離です。
いつも通りに接する
様子を見ていて特に問題がないな、と思ったらいつも通りに接してあげてください。
何がきっかけで躁状態の症状が激しくなるかは分かりません。
しかし、いつも通りに接して、いつも通りに過ごすことができればそれ以上症状が悪化しないと思います。
実際に私もいつも以上のことをするのではなく、いつも通りに過ごして気分を安定させていたりもします。
病気である本人が気を付けるのがよいとは思いますが、家族がサポートをしてくれることで不安定にならず、気分が安定した日常を過ごせるのではないでしょうか。
しかし、私は妻と犬と暮らしていますが、そういった日常があるからこそ安定しているのではないかとも思います。
まとめ:家族でありながらつかず離れず
家族というのは病気である本人からすれば、実際の距離も心の距離も一番距離の近い人になります。
そのため、一番迷惑をかけやすい人であることは間違いないです。
私を含めて気分障害(躁うつ病)の人や躁病の人は好きでそういう風になっているわけではないのは理解していただきたいと思います。
もし、家族が躁状態になってしまった場合はつかず離れずの関係を上手く使いながら接してあげてください。
病気の家族はもちろんですが、接する自分の安定も大切ですので、きちんと自分自身も労わってあげてください。